カニバリゼーションの特定方法と解消策
概要
SEOにおける「カニバリゼーション(Cannibalization)」(通称:カニバ)とは、同じサイト内に存在する複数のページが、同じもしくは似たようなキーワードをターゲットとしている状態のことを指します。 つまり、複数のページが同じキーワードをターゲットにしてしまうことで、検索エンジンがどのページを優先して表示すべきか迷ってしまう状態が生じ、全体的なSEO効果が低下することがあります。簡単に言うと自分のホームページ内で、SEO的に仲間同士で潰しあっている状態です。 例えば、あるECサイトにおいて、商品ページが複数存在していて、同じ商品名で複数の商品ページが作成されてしまった場合、検索エンジンがどのページを優先して表示すべきか迷ってしまい、検索結果上位表示が困難になってしまいます。ブログでいえば、例えば「犬のしつけ方法」というキーワードに対して、複数のページで競合してしまい、どのページが上位に表示されるかが競われる状態がキーワードカニバリゼーションとなります。 そのため、カニバリゼーションが発生している場合は、ページを統合したり、キーワードを分けてページを作り直したりするなど、対策を行う必要があります。キーワード特定方法
SEOにおいてキーワードカニバリゼーションが起きた場合、どのキーワードで発生しているかを特定するためには、以下のような方法があります。- Google検索結果ページの分析 :
Google検索結果ページにおいて、同じドメインから複数のページが同じキーワードで競合している場合、キーワードカニバリゼーションが発生している可能性があります。Google検索結果ページを分析し、同じドメインから複数のページが同じキーワードで競合しているかどうかを確認しましょう。具体的には「site:example.com テキスト」をGoogleで検索します。example.comにドメイン、テキストにはカニバリを疑っているキーワードを入力します。 - Google Search Consoleの分析:
Google Search Consoleを使用することで、キーワードカニバリゼーションが発生しているキーワードを特定することができます。Google Search Consoleの「クエリ」タブから、同じキーワードで複数のページが競合している場合には、そのキーワードに対するページの数やクリック数などを確認しましょう。 - SEOツールの利用 :
SEOツールを利用することで、同じキーワードで複数のページが競合していることがわかります。例えば、AhrefsやSEMrushなどのSEOツールを使用することで、同じキーワードで競合しているページを特定し、解消方法を考えることができます。ただし、これらのツールは有料であり、月額1万円以上の利用料金が掛かります。
カニバリの解決策
SEOにおけるカニバリゼーションを解消するためには、以下のような具体的な方法があります。- ページの統合
- キーワードの分散
- メタ情報の最適化
- 内部リンクの最適化
- パンくずリストの活用
- カテゴリーページの設定
- 301リダイレクトの設定