概要
Googleのアルゴリズムは200以上あると言われていますが、大きく分類すると以下の3つになります。
(1)企画・人気要素
(2)内部要素
(3)外部要素
企画・人気要素
SEOの三大要素の一つである「企画・人気要素」とは、ウェブサイトのコンテンツが、検索エンジンの上位表示に必要な「価値」を持つことを意味します。つまり、検索エンジンのアルゴリズムが優れたコンテンツと判断し、ユーザーの検索意図に合致すると判断することが重要な要素です。
- キーワードの選定
検索エンジンのアルゴリズムが、検索キーワードに対してどのようにコンテンツの価値を評価するかを考え、適切なキーワードを選定することが重要です。また、競合の激しいキーワードを避け、ロングテールキーワードを含めることで、より効果的なSEO対策ができます。 - コンテンツの質の向上
ユーザーにとって有益であり、検索キーワードに対して適切な情報が提供されることが求められます。具体的には、文章の構成や表現方法、情報の充実度などが重要なポイントです。また、検索キーワードに合致する画像や動画を掲載することで、コンテンツのバリエーションを増やすこともできます。 - リンクの質の向上
外部サイトからのリンクが多く、高品質なサイトからのリンクを多く獲得することが、SEO対策において重要なポイントとなります。そのため、自社サイトのコンテンツが他社のサイトから引用されることを促し、また、信頼性の高いサイトとのコラボレーションを進めることで、リンクの質を向上させることが求められます。
以上が、「企画・人気要素」の要点です。コンテンツに付加価値を与えることで、検索エンジンから評価され、上位表示されることが期待できます。さらに、「トラフィック量」も重要です。トラフィック量とは、ウェブサイトのアクセス数やページビューなどを指し、SEOにおいても重要な要素となります。具体的には、「企画・人気要素」によって、ウェブサイトのコンテンツが検索エンジンの上位表示になることで、自然検索からのアクセスが増え、トラフィック量が向上するという効果が期待されます。
また、トラフィック量が増えることで、検索エンジンのアルゴリズムからも高く評価され、更なる上位表示が期待できます。そのため、「企画・人気要素」によってトラフィック量の増加を目指すことは、SEO対策の重要なポイントの一つとなります。
しかし、単にトラフィック量を増やすだけでは、ウェブサイトの評価が高くなるわけではありません。ウェブサイトのコンテンツが有用であり、ユーザーが求めている情報を提供することが、トラフィック量を増やす上での重要な条件となります。
つまり、「企画・人気要素」によって、ウェブサイトのコンテンツが有用であることが示され、それが自然検索からのアクセスを増加させ、トラフィック量の向上に繋がるというサイクルが成り立ちます。これが、SEO対策における「企画・人気要素」と「トラフィック量」の関係です。
Googleは直接的・間接的にトラフィック量を測定しています。直接的には、Google Analyticsなどのウェブ解析ツールを通じてウェブサイトのトラフィック量を観測しています。Google Analyticsは、ウェブサイトのアクセス数やページビュー、セッション数、滞在時間など、様々なデータを収集し、それを分析することでトラフィックの傾向やユーザーの行動を把握することができます。
また、間接的には、検索結果ページでのCTR(クリック率)や離脱率などの指標を通じて、ウェブサイトのトラフィック量を推測しています。検索結果ページで上位表示されたウェブサイトがクリックされる割合が高ければ、そのウェブサイトはユーザーにとって有用なコンテンツを提供していると判断され、検索エンジンからの評価が高くなります。
逆に、検索結果ページで上位表示されたウェブサイトがクリックされずに離脱率が高ければ、そのウェブサイトのコンテンツがユーザーにとって有用でない可能性があり、検索エンジンからの評価が低下することもあります。
したがって、Googleは直接的・間接的に、ウェブサイトのトラフィック量を観測し、その情報を元に検索結果のランキングを決定しています。SEO対策を行う際には、この点に留意し、ウェブサイトのコンテンツを最適化することで、トラフィック量の増加と検索エンジンからの評価向上を目指すことが重要です。
内部要素
「内部要素」とは、ウェブサイト自体の構造やコンテンツに関する要素であり、SEOにおいては非常に重要な要素の一つです。
- まず、ウェブサイトの構造に関しては、ページの階層構造やナビゲーション、URLの構造などが重要です。ウェブサイトの構造が複雑であったり、クローラーがページにアクセスできないような構造になっている場合、検索エンジンがウェブサイトを正しくクロール・インデックスできない可能性があります。そのため、ウェブサイトの構造をシンプルかつクローラーフレンドリーに設計することが重要です。
- 次に、コンテンツに関しては、キーワードの選定やタイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグなどが重要です。これらは、検索エンジンがウェブサイトのコンテンツを理解しやすくするために使用されます。また、コンテンツのボリュームや質も重要であり、ユーザーが求める情報を提供するコンテンツを作成することで、検索エンジンからの評価を高めることができます。
- さらに、ウェブサイトの速度やセキュリティにも注意が必要です。ウェブサイトが遅い場合やセキュリティに問題がある場合、ユーザーエクスペリエンス(ユーザーの体験)が悪化するため、検索エンジンからの評価も低下する可能性があります。
以上が、「内部要素」に関する説明です。ウェブサイト自体の構造やコンテンツに対して最適化を行うことで、検索エンジンからの評価を高めることができます。
外部要素
- 「外部要素」には、サイテーション(citation)という要素が含まれます。サイテーションとは、ウェブサイトのURLが他のウェブサイトで被リンク(バックリンク)された回数を指します。特に、高品質なウェブサイトからの被リンクは、ウェブサイトの信頼性や評価を高める効果が期待できます。例えば、ニュースサイトや専門家が運営するブログなどからの被リンクは、ウェブサイトの評価に大きな影響を与えます。
また、サイテーションの重要性は、地域検索においても大きくなっています。地域検索とは、地域に関する検索キーワードを使って検索することで、例えば「〇〇市のレストラン」といった検索結果が表示されることを指します。地域検索では、ビジネス情報や口コミ情報に加え、ウェブサイトのサイテーションも重要な要素となります。
したがって、ウェブサイトのサイテーションを増やすことも、SEOにおいては重要な要素の一つです。そのためには、高品質なコンテンツの提供や他のウェブサイトとの協業や交流を促すことが必要です。例えば、ゲスト投稿や相互リンクなどを通じて、他のウェブサイトとのつながりを増やすことができます。また、自社のウェブサイトが業界で有名な専門家や権威的な団体に言及されるようになれば、サイテーションが自然に増加する可能性があります。
ただし、ウェブサイトのサイテーション数を増やすために、低品質なウェブサイトからのリンクを大量に獲得することは、検索エンジンの評価を下げる可能性があります。そのため、サイテーションを増やすことを目的に、ウェブサイトの品質を低下させるような行為は避けるべきです。ウェブサイトの品質向上を基本に、他のウェブサイトとの協業や交流を通じて、自然な形でサイテーションを増やしていくことが重要です。
- 次に、ソーシャルシグナルに関しては、ソーシャルメディアでのシェアや、いいねの数などが重要です。ソーシャルメディアの影響力が大きくなった現在、ソーシャルシグナルがSEOに影響を与えることがあるとされています。ソーシャルシグナルとは、ソーシャルメディアでの人気度のことで、最近では検索結果に影響を与え始めています。SEOにおける三大要素のうち、内部対策、外部対策に加えて、ソーシャルシグナルも重要とされますが、必ずしも順位が上がるわけではなく、元Googleのマットカッツ氏がGoogle現役時代に、「FacebookやTwitterを検索順位決定要因として特別な利用法はしていない」と発言しています。ですが、それがイコールSEOに繋がらないわけではありません。優れた有益なコンテンツをソーシャルメディアの「いいね」等で拡散することで、サイトへの流入数を増やし、ユーザーから評価されるサイトにすることが大切です。
以上が、「外部要素」に関する説明です。ウェブサイトの外部からの信頼性や評価に対して最適化を行うことで、検索エンジンからの評価を高めることができます。外部リンクの獲得やソーシャルメディアでのシェア増加、ビジネス情報の正確性などを重視することが重要です。
まとめ
企画・人気要素は、ウェブサイトの設計やコンテンツの企画に関わる要素で、ユーザーが求める情報を提供することが重要です。また、その情報が多くの人にアクセスされることが望ましいため、ウェブサイトの人気度も重要視されます。
内部要素は、ウェブサイト自体の最適化に関わる要素で、ページの構成やHTMLのマークアップ、URLの構造などが該当します。これらを最適化することで、検索エンジンに正確に情報を伝え、クロールしやすくすることができます。
外部要素は、ウェブサイトへの被リンク数やサイテーション数、ソーシャルシグナルなど、外部からの信頼度を示す要素です。他のウェブサイトからリンクされることで、そのウェブサイトの価値が高まり、検索エンジンの評価も高くなるとされています。
以上の三大要素を組み合わせて、検索エンジンに正確な情報を提供し、ユーザーに有益なコンテンツを提供することで、上位表示を目指すことがSEOの目的となります。