今回の撮影のフロー
- イメージに合うフリーのBGM素材をPremiere Proに入れて調整
- 動画プランシートを作成
- 絵コンテを作成
- 畑をロケハンついでに、撮れる画を撮影
- 絵コンテをブラッシュアップ
- 自宅にて料理のパートを撮影
- 畑のパートで足りない素材を撮影。
- 動画をPremiere Proに読み込み、編集、書き出し
1.イメージに合うフリーのBGM素材をPremiere Proに入れて調整
今回は青空の下で農業をする姿と、その作物を使って料理をする動画ですので、その両方に合うアップテンポでポップなBGMをBGMerさんから音源を使わせて頂きました。
2.動画プランシートを作成
タイトル
農業と料理
テーマ
「畑から食卓へ」をテーマに、二つのストーリーをクロスカットにて繋ぎ合わせ、最後に一つのストーリーに統合させる。
目的
農業と料理を一つの動画にお洒落にまとめたい。そのため、トランジションをパンや日の丸構図の連続などの、ありふれた手法以外にもトリッキーな手法を取り入れる。
動画向き
縦向き
動画全体の尺(長さ)
70~80秒
尺 | 尺の合計 | どんなシーン?撮る場所 | 撮る内容の詳細 | |
① | 10秒 | 10秒 | オープニング。料理を始める前の準備。 | エプロンを締める。冷蔵庫内からカボチャを取り出す。カボチャ上からのカット。 |
② | 10秒 | 20秒 | 車で出発。 | 後部ドアを閉める。ハンドルの手元。畑を歩く。 |
③ | 10秒 | 30秒 | 料理開始。 | カボチャを切る。種を出す。 |
④ | 10秒 | 40秒 | 農作業。 | 農作業。草むしり。水やり。足元。手元。背中。 |
⑤ | 10秒 | 50秒 | 調理。 | カボチャの煮物。調味料を入れる。 |
⑥ | 10秒 | 60秒 | 農作業。 | カボチャ収穫。 |
⑦ | 10秒 | 70秒 | 食卓。 | いただきます。 |
3.絵コンテを作成
ロケハンに行っていないので、ザックリとした絵コンテを作成しました。
4.畑をロケハンついでに撮れる画を撮影
私の父が作物を育てているので、動画撮影の協力をお願いしました。実際にロケハンをしてみると。予想と違う動画が撮れるので、ザックリ絵コンテと違う構想が出てきます。それを反映したのが次の絵コンテです。
5.絵コンテをブラッシュアップ
①オープニング。料理の準備。
1:エプロンを被る。 | 2:背中。エプロンの紐を蝶々結び。 | 3:冷蔵庫野菜室にスマホを設置。カボチャを取り出すていでスマホを掴む。 |
4:サイドの画角。まな板にカボチャを置く。 |
②:畑に車で出発。
5:畑のカボチャ | 6:苗に水を与える様子。アンダーで撮影。 | 7:車の後部ドアを閉める。車内にスマホを置いて撮影。 |
8:車のハンドルを握っているアップ。助手席より撮影。 | 9:畑を歩く後ろ姿。足元を撮影。 | 10:畑を耕す姿。フルショット。 |
11:カボチャを収穫している手元のアップ。編集で後半カボチャを拡大。 |
③:料理開始
12:カボチャのアップ。横からの画角。包丁で切る。 | 13:切り開いたカボチャ。種を取り出す。真上からの画角。 | 14:カボチャを切る。横からの構図。包丁の動きに合わせて上下にチルト。最後に下に縦パンして構図からカボチャを消す。 |
15:鍋に水を入れる。鍋の中から蛇口を見上げた画角。スマホを鍋に入れて撮影。 | 16:横からの構図。鍋をコンロに移動。その後、真上の構図で火にかける操作をする右手。 |
④:農作業
17:畑を耕す右手のアップ。その後フルショット及びアップショット。 | 18:里芋の葉越しにロングショット。左から右にドリー撮影。一瞬のリビールショット。 | 19:足の裏。正面ローアングル。フィックス。歩いてきてもらって、レンズを踏んでもらう。 |
⑤:料理。調味料等。
20:背中から右へ回り込みながらドリー。鍋にカボチャを入れている姿を撮影。 | 21:鍋の真上からの構図。調味料を入れる。フタ閉める。ジャンプカット。 |
⑥:フィニッシュ
22:両手にカボチャを持ってもらう。フィックス。フルショット。 | 23:真上からの構図。蓋を取って湯気が出る。 | ウエストショット。正面。頂きますをする。 |
6.自宅にて料理のパートを撮影
撮影には、Insta360flowとMobile Phone Tabletを使用し、ドリー撮影とフィックス撮影を使い分けて撮影しました。今回は自分も被写体になったので、vlogに近い撮影も行いました。
7.畑のパートで足りない素材を撮影
畑を耕す右手のアップと、スマホを踏んで視界を遮るシーンが必要になったので、当初の予定日に撮影を行いました。ついでに、繋ぎに使えそうな野菜や花を日の丸構図にて撮影。
8.動画をPremiere Proに読み込み、編集、書き出し
今回使用したカットは36カットです。70~80秒を予定していましたが、実際には77秒でしたので上々と言えるでしょう。ただし、YouTubeのショート動画でアップするには60秒の縛りがあるので、今後の課題になりそうです。今回の経験が次回に生かされるでしょう。今回使ったエフェクトは以下です。
- ワープスタビライザー:「14:カボチャを切る。横からの構図。包丁の動きに合わせて上下にチルト。最後に下に縦パンして構図からカボチャを消す。」の部分で使用
- Speed Ramp Effect:「20:背中から右へ回り込みながらドリー。鍋にカボチャを入れている姿を撮影」の部分で使用
後は、色味とスピードをそれぞれいじっています。
まとめ
ショート動画にしないと、YouTube縦動画の場合、上下が切り取られてしまいます。画面右下にある四角いボタンを押せば、いちおう画面全体に広がって、従来の画になるのですが、これは大きな誤算でした。料理パートでは、一部分絵コンテの順番通りに撮影を行わなかったため、痛い目にあいましたが、なんとか一つの作品にまとめる事が出来てほっとしています。作品を見返すと、ここで上パン(チルト)入れたかった等々、思う部分は多少ありますが、当初の予定通りのテーマと目的を達成することが出来て、作品的にも満足のいく仕上がりになりました。